R34スカイラインGT-Rの査定額は驚くほど高い

R34GT-Rの査定額

BNR34型のスカイラインGT-Rは1999年1月~2002年8月まで販売され直6エンジンであるRB26DETTを積んだ最後のGT-Rです。

R32GT-Rから搭載されたRB26DETTはエンジンの基本設計こそ同じであるものの性能は飛躍的に向上しており、堅牢なボディ剛性や進化したアテーサE-TSなど高い性能を誇ったものの、2000年頃というのはスポーツカーの人気が無くなっていたこともあり販売台数は11000台余りと低迷しました。

しかし販売が終了してからも一部で高い人気を誇る一方でタマ数が少ないため買取額、販売額共に高値で安定していましたが、R34スカイラインGT-Rの価格をさらに高騰させるきっかけが。

登場から20年が経ったにもかかわらず程度が良いものは新車価格を上回る価格で売られているBNR34型のスカイラインGT-R。その理由と実際の買取額を見ていきたいと思います。

R34スカイラインGT-Rの人気が急騰した理由

名機と呼ばれるRB26DETTを積んだスカイラインGT-RはR32、R33、R34の3世代が存在しますが、その中でも特に人気なのがBNR34型スカイラインGT-Rです。

中古車価格、買取額が高騰している理由はいくつか考えられます。

タマ数が少ない

R34GT-Rの販売台数はRB26DETTを積んだ3世代の中で最も少ない約11,000台。

BNR34型スカイラインGT-Rが販売されていた2000年前後というのはスポーツカー冬の時代に突入しており、GT-Rに限らずスープラやRX-7、シルビアなど名だたるスポーツカーも総じて苦戦していました。

そのためR34GT-Rの生産台数は少なく、生産が終わってしばらく経ってからプレミアがつく事態になっているのです。

RB26DETT搭載車で最も熟成が進んでいる

RB26DETTを積んだGT-Rは3世代存在しますが、当時は280馬力の自主規制があったためカタログ上はすべて280馬力で統一されています。

しかしトルクは代を重ねるごとに上昇しており、R34GT-Rはフルノーマルでも330~340馬力出ていたなんて話も。

加えてボディ剛性の飛躍的な向上、独自の4WDシステムであるアテーサE-TSや足回りの進化など中身は確実に改良が加えられており、最高のRB26DETT搭載車であることは疑いようがありません。

R35GT-Rの存在

まずはスカイラインGT-Rの後継車であるR35GT-Rの存在が挙げられます。

R35GT-Rでは「スカイライン」の名を排したためR34GT-Rが最後のスカイラインGT-Rということになり、また3代に渡って搭載されてきた直6の2600ccツインターボであるRB26DETTからV6の3800ccツインターボであるVR38DETT型エンジンに切り替わったことが主な理由。

またR35にマニュアルが用意されなかったことなどからR34の人気が高まり相場を一気に押し上げました。

目に見えて大型化し価格も1000万円クラス、性能はスーパーカーレベルとなったR35GT-Rに対し、使いやすいサイズ感、チューニングの熟成や許容度などもR34GT-Rがマニアの心をくすぐる理由なのかもしれません。

海外への流出

GT-Rの人気が特に高いのは北米とされています。

しかしR34までのGT-Rはカナダやアメリカでは生産されておらず、またこれらの国は原則的に右ハンドルの車は公道を走ることができないため輸入して乗ることも不可能でした。

しかし特例も。カナダでは製造から15年、アメリカでは25年経過した車はハンドル位置や排ガスレベルの規制が外れ、輸入して乗ることができるようになるのです。

自動車メーカーとの癒着から新車ばかり優遇し古い車に重税を課す日本とは真逆。古いものを大事にし価値を見出す素晴らしい施策ですね。

しかし、この制度のお陰で製造から25年以上が経過しているR32GT-Rはどんどん海外に流れており、15年以上が経過したR34GT-Rもカナダに流れ始めているなんて話もあるほど。

2024年になるとBNR34型スカイラインGT-Rの初期型が製造から25年を迎え、さらなる流出が懸念されます。それは一段の価格上昇を引き起こす可能性も。


近年の海外でのGT-R人気も後押ししR34GT-Rは凄まじい高値を維持しており、中古価格がR35より高くなってしまう逆転現象も散見されます。

今後この流れが加速するのか、それとも落ち着いてくるのかを見通すことは困難ながら、R35型が世界販売されているのに対しR34型までは日本限定生産でレア度が高いため、当面はRB26DETT搭載車の高値は続くと思われます。

R34スカイラインGT-Rの査定額は?

排ガス規制によってBNR34型スカイラインGT-Rの販売が終了したのが2002年8月ですから、2019年現在では最新のものでも17年落ちとなり、普通の車であればよほどの人気車種や高級車でもない限りほぼ100%査定額は0円になります。

しかしR34GT-Rは走行距離が10万kmを超えるようなものでも500万円を上回る査定額が付くことも珍しくなく、特にVスペックやVスペックⅡ、最終限定車である「Nur(ニュル)」などは10万kmを超えていても買取額は700万円オーバーなど高値で取引されています。

今現在R34GT-Rの価格を調べた限りでは、走行距離が1~3万kmのVスペックⅡであれば1000万円超なんてケースも。

走行距離が10万kmを超えた標準的なカタログモデルで、さらに修復歴ありの個体でも500万円以上で取引されています。そこから逆算するに、買取価格も500万円を切ることはほとんどない状況といるでしょう。

走行距離が5万kmに満たず修復歴もないような状態であれば新車価格を上回る価格で販売されるのが常態化。新車で購入し今も乗り続けているような方にとってはまさにお宝と言える存在でもあります。

R34スカイラインGT-Rのまとめ

2000年代半ばくらいまでは300万円程度で購入できたBNR34型スカイラインGT-Rですが、年を追うごとに中古価格や査定額は上昇、現在は新車価格を下回る個体を探すほうが難しいほど。

様々な要因によりGT-Rは今後も高値を維持することが予想されるため、今R34GT-Rに乗っている方は大事に乗り続けたいところですが、急にまとまったお金が必要になった時はすぐに数百万円の現金になるという資産的な価値も。

ただ人気は水物であり、今のような異常な高値がいつまで続くかは誰にも分からず、また乗っている以上事故の可能性もありますから将来の高値を期待して無理に維持するのも考えもの。

個人的には希少価値が高い旧車とまではいえないR34GT-Rにここまでの値が付いている状況は異常と考えております。どこかでバブルがはじける可能性もあるのです。

せっかくの名車ですから可能な限り大事に乗り続けてほしいとは思いますが、バブルの状況だからこそお金に換えるチャンスという見方も。

生活状況や相場によって判断は大きく分かれるところですから、こればかりは一概に「こうしろ」とは言えないところでもあるんですけどね。

スカイラインGT-Rの査定額を知りたい方は

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