車を少しでも高く売却、買取してもらうコツ

車を高く買い取ってもらうコツ

よほどの都会に住んでいる場合を除き自動車は私たちの必需品。それだけに長い人生の中で幾度となく車を購入したり買い替えたりする場面があることでしょう。

自動車免許を取得し初めて車を購入する時以外の多くは今乗っている車を売却もしくは買取に出し、代わりに新しい車を購入するという形になるはず。そこには必ず“車の買取査定”を経験することになるでしょう。

そこで気になるのはやはり査定額。新しい車の費用を少しでも抑えるため、今後の生活のためにできる限り高言査定を引き出したいところですよね。

ここでは買取査定において車を少しでも高く売却できるコツや方法の概要を紹介するとともに、別途詳しく書かれた専門のページのリンクも貼っていきますので参考にしてください。

買取専門業者と下取りはどちらが良いの?

生活環境の変化や新たな車の購入などにより今乗っている車を手放す機会というのは往々にしてあるものです。

そういった場合に取りうる選択肢は大きく分けて2つ。

  • 新たな車を買ったディーラーや店に下取りしてもらう
  • 買取専門店などで買い取ってもらう

新たな車を買うのであれば、そのための資金を少しでも増やしたいところですし、生活の状況が変わりただ手放す場合であっても少しでも高く売りたいと誰しも考えるもの。

一般的には下取りより車買取専門店などに買い取ってもらう方が高く売却できる可能性が高くなります。しかし買取は下取りに比べ手間がかかる面もあり、一概にどちらが良いかとは言い切れません。

ディーラーなどでの下取りが有利になる場面は、新車購入時に「これ以上値引くことはできない」といった場合に下取り額のアップという形で値引き額を実質増やしてくれる点。

特に車の価値が0円になっているような、そもそもが低価格な車や低年式車、100,000km以上走っている車などは、買取業者では値が付かなくても下取りでは3~10万円くらいの値を付けてもらえることも。

下取りのもう1つの利点は「納車時まで乗っていられる」という点。買取業者の場合は契約が成立した時点で車を手放す必要がありますが、下取りの場合の新たに購入した車と交換にというのは大きなメリットといえます。

ただ、ちゃんとした値の付く車であれば多くの場合買取業者の方が高く買い取ってくれますし、何より今は一括査定などで他社との比較、選別もしやすくなっていますので、基本的には買取業者に売却するようにしたほうがトータル的にはお得に。

車買取業者での査定額が5万円を下回る場合は下取りにメリットが、それを上回るのであれば買取にメリットがあるケースが多くなります。

■ディーラーの下取りより買取専門業者の方が高く買い取ってもらえる
■値の付かない低年式車などは下取りの方が有利になる場合も

リセールバリューの高い車を買う

「リセールバリュー」とは将来車を売却する際、どの程度の値が付くかを示すもので、これが高い車は値落ちが少なく売却の際に高値で買い取ってもらえる可能性が高くなります。

中古車の価格や買取相場を決めるのは人気である点から考えてもリセールバリューが高い車というのは人気の高いということになります。

新車時の人気と中古車の人気はイコールではない

ただし、新車でバカ売れしたような人気の車が必ずもリセールバリューが高いわけではありません。逆にこういった車は中古車市場で飽和状態になり安く売られている場合もあるので注意が必要。

ここでの「人気が高い」は中古車市場での話。ただ人気が高いだけではなく、供給が需要に追いついていない車が一番高く買い取ってもらえるリセールバリューの高い車となります。

例えば人気の高い車種でも新車時一番売れるであろう中間グレードではなく、希少な最上位グレードであれば当然買取額も中古車価格も高くなる傾向に。

一番分かりやすいのは軽自動車。安い税額などランニングコストが安い軽自動車の人気の高さは中古車市場でも健在で、比較的高年式の人気の高い軽自動車はビックリするような値が付いていることも。

あとは趣味性の高い車などもリセールバリューが高くなることが知られ、スズキのジムニーやスポーツカーなどは新車時の需要こそ少ないものの、玉数が少ないため中古車市場では値崩れしにくい車種の典型。

顕著な例は直6時代のスカイラインGT-R(R32~R34)。20年落ちにもかかわらず程度が良いものだと新車価格を超えて取引されている状況。新車時の人気が中古車の人気というわけではないところが興味深い。

買取価格に大きな影響を与えるボディーカラー

色も重要です。

同一車種でも白や黒、シルバーといった人気の高い色は高い値が付く一方、あまり人気の無い色は買取、売却の際大きく減額されることも。

このように将来の売却を少しでも有利にするためにはリセールバリューの高い車を選ぶ必要があります。しかしこれは裏を返せば自分の好きな車に乗れないことを意味しています。

車をただの道具や移動手段と割り切っているのであればまだしも、自分の好みを反映させ満足感を得たいのであれば、長年乗ることを考えても自分の好きな車、好きな色を選ぶべきでしょう。

リセールバリューを優先した結果、せっかく購入した車に愛着がわかないなんて事態は避けたいものです。

■リセールバリューの高い車は中古車市場で人気の高い車
■スポーツカーなどの趣味性が高い車はリセールバリューも良い
■色は白、黒、シルバーといった無難な色が良い

複数の買取業者に査定してもらう

車というのは1台1台走行距離やコンディションが異なりますから、買取業者も画一的な買取額を明示できず詳細は実際に査定してもらう必要があります。

そして査定を経て算出される買取額は買取業者によって異なり、その差はウン十万円になる場合もあります。

その理由は同じ車でも各社で買取の基準額が若干異なる点や装備や傷、凹みなどの評価の付け方も異なりますし、時期によって業者が買取に力を入れている車種などがあったりして、そういった事が複合して買取額の差が生まれます。

これには当然「査定士は人間だから」という点も含まれ、極端な話同じ買取業者でも査定士が変われば買取額も若干異なる場合もざらにあります。

この事から車を売る際は少しでも多くの買取業者に査定させるべきで、そこから一番高い査定額を提示した業者を選んで売却すればいいのです。

中には「今ここで即決してくれるなら○万円上乗せします」と迫ってくる業者もありますが、そういった決断を急がせる業者は基本的に候補から外した方が良いでしょう。

かつては買取業者を一店舗一店舗回らなければなりませんでしたが、現在はネットで一括査定が出来る時代であり、ネット上では大まかな額しか分からないもののベースとなる基準額の差は感じ取れるますので、ここから高い額を提示したいくつかの業者に査定を依頼すれば無駄なく満足のいく売却ができると思います。

■買取額は業者によって異なり数十万円の差になる事も
■車を売却する際は必ず複数の買取業者に査定させる
■「即決してくれるならこの額まで出します」と迫る業者はスルー

査定前には室内の掃除と洗車を必ず行う

車を査定に出す際に室内の清掃や洗車をするというのは最低限のマナーであり、また査定額を上げるポイントでもあります。

外装は洗車で汚れを落とす事によって凹みや傷、板金塗装の有無を分かりやすくし、スムーズで正確な査定の算出を促しますし、なにより査定士の心象もよくなります。

汚れたままで査定に出す事によって小さな凹みや板金塗装の有無を分かりづらくし、結果それが査定額アップに繋がるのでは…と考える人もいるかもしれませんが、多少汚れていたってプロの目はごまかせませんので、「汚れたままの車を査定に出す」という悪い印象を与えるくらいなら、しっかりと洗車をし「しっかり見て下さい」というスタンスで望む方が結果は良くなります。

そしてこれは室内でも同様で、汚い室内のまま査定に出す事は買取額の減額を招きます。

室内の汚れは臭いにも直結し、仮にタバコを吸っている喫煙車であればその影響は馬鹿にできないので、室内の清掃は特に念入りに行い出来る限りゴミやチリを除去し、喫煙車であればヤニを拭き取る事によって臭いの軽減に繋がり、結果それが査定額のアップに繋がる事は想像に難くありません。

外装は運転していれば目には付きませんが、内装に関しては運転中常に目に入る場所であり中古車を買う際女性を中心に内装の綺麗さを重視する方も多いので、内装の綺麗さは査定に大きな影響を与えます

査定時には「ごまかしの無いありのままを見てください」という姿勢が結果として査定にプラスに働く可能性が高くなりますので、査定の前には室内の清掃と洗車は必ず行うようにして下さい。

■査定の前には必ず洗車と内装の清掃を行う
■特に内装は常に目に付く場所なので臭いの除去を含め念入りに

車を出来る限り高く売るためのまとめ

車を少しでも高く売却するために必要な行動をいくつか書いてきましたが、これは細かい事まで書き出せばキリがなく、これまでの記載は査定額により大きな影響を与え、かつ比較的実行しやすい事を書いてきました。

今車の売却を考えているのであればリセールバリュー云々はどうにもならない事と割り切り、洗車と内装の清掃をしっかりと行い多くの買取業者に査定を依頼する事が買取額を出来る限り引き上げるコツになります。

最後にひとつ心に留めておいて欲しいのは査定士も人間という点です。

基本的に査定額の算出は車内の規定に沿ったものになるものの、最終的な色付けなどは査定士のさじ加減となります。

査定士の印象が良ければギリギリの買取額を引き出せる可能性は高まり、逆に印象が悪ければ査定額のアップには応じてくれないでしょう。

出来る限り買取額を上げるためにも、洗車や清掃といった可能な限りの誠意を見せ謙虚な姿勢で査定に臨むようにして下さい。

■最終的な査定額は査定士の判断になるので少しでも心象を良くする努力も必要

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