中古車相場や買取相場が決まる仕組み

中古車相場はどうやって決まるのか?

私たちが車を手放す場合、買取業者に売却したり買い替えに際して下取りしてもらったりといった状況が考えられます。その際の査定額というのはどうやって決まるのでしょうか?

車の買取価格の仕組み…端的に言ってしまえば「その車の中古車相場次第」となります。当然中古車相場が高い車は買取相場も高くなりますし、その逆も然りです。

ではその中古車相場はどうやって決まっていると思いますか?

車を売却するうえで重要になる中古車相場や買取価格。これを知っていれば今乗っている車をより高く売りたい場合や、今後の車選びの際に大いに役立つはずです。

中古車価格を決めるのは「人気」

中古車相場は人気で決まる

中古車の価格や買取相場を決める要因…それは非常に単純かつシンプルで、結論から言えば「人気がすべて」となります。

これは「相場」と呼ばれるものすべてに共通するもの。株式や金、商品など、「相場」と名の付くものの価格はすべて需要と供給によって決まり、それは中古車市場においても例外ではありません。

例えばA車とB車があったとして、新車時の価格から走行距離、色などの条件がすべて同じだとします。しかしそういった条件が同じだからといって同じ価値になるわけではないのが中古車市場。

A車を100万円で買いたいという人が多ければA車は100万円以上の値が付き、一方でB車は10万円でも買い手が付かなければ10万円以下の値段しか付きません。

極端な話中古車に新車時の価格は関係ありません。新車で1,000万円する車が走行距離1,000kmしか走っていない極上中古車だったとしても、誰も買わなければその価値は下がる一方。

高級車であるメルセデス・ベンツが中古車になると一転して叩き売り状態になるのも、中古のベンツは貧乏臭さや底辺臭が漂い多くの人が敬遠するのがその理由。新車で買ってなんぼの車であれば、中古車の人気がないのも頷けますよね。

逆に新車時に100万円の車で走行距離が100,000kmを超えていたとしても、プレミアや希少価値が付き買いたい人間が殺到すればその価格は300万円にも500万円にもなるのです。

新車当時に238万円だったのでトヨタ2000GTの中古車に今現在3,000万円以上の値が付いていること考えれば分かりやすい。

供給を上回る需要や人気があれば価格は上昇しますし、供給が上回れば価格は下落する…それが中古車価格のすべてなのです。

■車の売却時の買取相場は中古車相場によって決まる
■その中古車相場は人気によって決まる

同じ車でも色やグレードによって査定額が変わる

グレードや色で変わる買取査定額

人気によって中古車相場や買取価格が変わるということは、当然色やグレード、装備といったものも価格に影響してきます。

同じ車でも人気の色と不人気の色では買取額や中古価格は大きく異なり、2割3割変わってくることもざらなのです。

ボディーカラーは白と黒が高い

一般的には白や黒、シルバーといった無難な色は中古車価格や買取額が高くなる傾向にあります。日本人は特にホワイトやホワイトパールなどの白系を好む傾向にあり、それは新車市場のみならず中古車市場にも反映されるのです。

ただ、近年は高級感があるブラック系の人気が非常に高く、白系を上回る査定額が付くことも多くなっています。

どちらにせよ白か黒のボディーカラーを選んでおけば、買取や売却の際プラスになることはあってもマイナスになることはほぼ100%ないと断言できるでしょう。

ただし例外も。車の性格によりかわいい車はパステルカラーが好まれたり、スポーツカーなどは目立つ色が好まれたりする場合も。新車時にはあまり売れなかったイエローが中古車市場では人気になるなんてことも。

その他、限定で出た色などは高く取引される傾向にあります。

グレードは高いほどプラスだが…

グレードに関しては、新車時に一番売れる中間グレードは値段がこなれてくる一方、新車時にはあまり売れず中古車市場になって需要が高くなる最上級グレードなどは価格が高くなることがあるなど、車によって状況は大きく異なります。

ただ、新車時のグレード間の価格差を上回ることはほとんどない点に注意。

例えば新車時にAグレードが300万円、Bグレードが250万円だったとします。買取査定や中古車価格でもAが上回る可能性が高いのは確かですが、新車時のように50万円高くなることはほぼ考えられないのです。

場合によってはAもBもほとんど変わらないケースも。

そのため、売却時を考えて高いグレードを選ぶという選択は最終的に損をする可能性が非常に高くなります。素直に自分が欲しいグレードを購入するようにしましょう。

■中古車価格や買取相場の高い色は白や黒といった無難な色

季節や時期が中古車価格や査定に与える影響

季節や時期が買取に与える影響

中古車価格を決めるのが人気である以上、需要が高まる季節や時期で価格や買取の相場が変化することも多々あります。

例えば2月3月は年度末や決算時期ということもあって新たな生活に向けて自動車全体の需要が高まり、また企業は少しでも業績を上乗せしたいという事情から、これに備えるため少し前の時期には買取額が上がることも。

それを見越せば1~2月は売り時といえるでしょう。

一方でこの繁忙期を過ぎた4~5月は売上げの落ち込みから中古車価格が下がる傾向にあり、当然それは買取額や査定額にも影響を与えます。

また、夏休みなど暑い時期にはレジャーに使える車やオープンカーといった需要の高まりでこれらの価格が上昇したりしますし、冬に向けて4WD車の需要が高まるといったことも考えられます。

こういった事に備え買取業者では事前に強化買取キャンペーンなどを展開し対象の車種の買取額をアップするといった行動を起こしますので、少しでも高く車を売りたいのであればそういったキャンペーンに目を光らせておくべきでしょう。

ちなみに、こういった時期に合わせて車の売却を考える場合は、売却から店頭に並ぶタイムラグを考え当該時期の1、2ヶ月くらい前に査定に出すのがベスト。

■年度末は一番取引が活発な時期なので中古車価格は高くなる
■夏はレジャーに使える車、冬は4WD車の需要が高まる
■これら時期に合わせた売却は1、2ヶ月くらい前に

中古車価格は一にも二にも「人気」で決まる

ここまで中古車価格や売却時の査定額がどういう仕組みで決まるのかを書いてきましたが、最終的な結論はやはり「結局は人気がすべて」となります。

人気のある車、人気のある色、人気のあるグレードは高い価格で安定している一方、人気のない車種や色、グレードはその価値を大きく損なう原因になります。

車の買取、売却の際の査定額は中古車価格に準じますから、高値で安定している車はイコール買取額が高い車という考え方ができるのです。

少しでも安く中古車を買いたいのであれば人気車や人気色を避け、また需要が高まる時期を外すといった方法が考えられますし、逆に少しでも高く車を売りたいのであれば購入の時点でリセールバリューの高い人気の車種、色を選び、かつ需要が高まりそうな時期の少し前に売却するといった工夫が必要となるでしょう。

ただ、リセールバリューを考えて車を選ぶというのは個人的にはおすすめしない。

「足になればなんでもいい」「複数の車種や色で迷っている」あれば将来の買取額を考慮するのは“あり”でしょうが、欲しい車が決まっているのであれば買取額如何にかかわらずその車に乗るべきです。

なぜなら、結果として長く乗り続けることになれば、費用面、心理面で最も利益になるという考え方ができるから。

人気のある車の買取額が高いのは間違いありません。しかしそれは街中に溢れる車に乗ることを意味しています。

一般的に車を購入すれば3~10年ほど乗り続けることになります。我慢してリセールの高い車に乗るよりは、買取を無視して自分の乗りたい車を買うべきでしょう。

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