車買取業者に車を売ると納車まで足が無くなる?
車を売却するなら販売店による下取りより車買取業者に売った方が高く買い取ってもらえる場合の方が多いのは間違いないものの、買取となった場合大きな問題となるのが「納車までの足が無くなってしまう」という点です。
新しい車を買ったディーラーなどで下取りに出せば古い車と新しい車は交換になるので足に困ることはなく、面倒を避けるためにも「ちょっと買取価格は安いけど…」とディーラーで下取りに出している方も多いのではないでしょうか?
一般的に車の買取業者では査定が終わり売買契約が結ばれたら即引き渡しが原則。現時点での走行距離や程度、時期的な状況を総合的に見て査定していますから、「車の引き渡しは納車まで待って欲しい」は通用しません。
専業主婦の方や公的交通機関で出勤している方、家族の車がある場合などは納車まで外出を控えたり家族に車を借りる、送り迎えしてもらう等で乗り切れるでしょうが、一人暮らしだったり通勤に車を使っているという人はそうもいきません。
ではこういった場合どうすればいいのか?
電車やバスなどの公共交通機関を使う
一時的に足がなくなってしまった場合の対策として真っ先に思い浮かぶのが「電車やバス」の公共交通機関でしょうか。
自家用車のように家から目的地まで直接移動とはいかず、発車時刻が決まっているなど時間の制約も受けるため多少の不便はありますが、納車までの短い期間であれば我慢できるでしょう。
ただ、ある程度拓けた市区町村であれば電車やバスの乗り場も本数も多いでしょうが、田舎の方ではそうもいかないというのが現実問題としてあります。
自宅がある場所によってはバス停までかなりの距離を歩かなければならない場合も多く、バスの本数も1~2時間に1本というケースも。自治体のコミュニティバスが充実してきたとはいえ地方ではお世辞にも交通の便がいいとはいえません。
かといって毎回タクシーを呼んでいてはお金がいくらあっても足りませんし、バスや電車といった交通機関に頼れない方は別の方法を考える必要があります。
■乗り場や本数が少ない地域では実現が難しい
車を買った販売店や買取業者に代車を用意してもらう
上記の公共交通機関の使用と並んで現実的なのが車を買った販売店やディーラーに納車まで代車を用意してもらうというもの。
販売店としても車を買って頂いた大事なお客様なわけですし、そういった申し出があれば無下にはできず無償で応じてくれることも多いと思います。
ただ、販売店やディーラーにある代車用の自動車というのは当然ながら台数が決まっており、また維持費などコストもかかることからそれほど多くない台数で回しているといった事情も。
かなり前からあらかじめ代車を借りることが分かっているならまだしも、突然「代車を貸して欲しい」といっても対応は難しくなるでしょう。実際、私の車のディーラーでも車検修理の際の代車手配には多くの場合数日を要します。
確実なのは車を買う契約を結ぶ時点で「納車まで代車を貸与する」等の約束を取り付けておくことでしょう。その時点ではすでに下取りか買取かも決まっているでしょうから、買取業者に車を売る場合は新しい車の販売店にその旨を伝えておけば多くの場合対応してくれるかと。
車買取業者に代車を手配してもらう
新しい車を購入したディーラーや中古車販売業者に代車を用意してもらう方法もいいですが、買取業者に代車を手配してもらうという方法もあります。
最近ではガリバーなどの大手買取業者は、自社で車の買い取りをした方には新しい車が納車されるまで無料で代車を用意してくれるサービスも行っており、大手であればこれを利用する方法もあります。
ちなみに代車貸し出しサービスを行っている代表的な業者は以下の通り。
ガリバー | アップル | ビッグモーター |
カーチス | カーセブン | ラビット |
ユーポス | T-UP | カーリンク |
大手のほとんどは代車の貸し出しを行っていると思っていいでしょう。
ただ、すべての店舗が代車を用意しているわけではありません。また代車の貸し出し状況によってはすぐに代車を手配できない場合もありますので、事前の連絡・確認をしておいた方が確実でしょう。
代車を貸してくれるとはいえ期間は2週間~1ヶ月程度が限界である場合がほとんど。近年新車の納車は時間がかかるようになってきていますので、納車時期を確認したうえで買取をお願いしたほうが無難。
■大手買取業者では代車を用意してくれる
新たな車の納車時期に合わせて車を買取してもらう
車を買うと契約した時点では明確な納車日が出ない場合も多いですが、日を追うに従ってハッキリとした納車日が分かってきます。
詳しい納車日が分かればその納車日の数日前~前日に買取業者に車を持ち込み売却すれば無駄がなく足が無くなるといった問題も回避できます。
ただ、この方法では納車ギリギリで車を売るという都合上、販売店での下取り額と買取業者での買取額の比較が出来ないというデメリットもあります。
日を追う分だけ査定額が下がる事も考えられますし、車検が間近に迫っている場合は車検切れの可能性も。またこの方法は納車前にバタバタ忙しくなってしまう欠点もあります。
買取業者の代車貸し出しサービスが充実してきた現在、納車日に合わせて買取をお願いするメリットはなくなりつつあります。
ただし、前述のように近年の新車の納車は1~2ヶ月ほどかかるようになっています。人気の車種ともなれば3~6ヶ月なんて場合も。車の納車時期と買取日のすり合わせは必要かもしれません。
買取で足がなくなってしまう場合の対処法まとめ
買取業者に車の買取を頼んだ場合、下取りに比べ高く売却できる一方納車までの足がなくなってしまうというデメリットが存在しました。
しかし近年はディーラーや買取業者で代車を用意してくれるようになってきたため、こういったデメリットはなくなりつつあります。
新しい車の納車にどの程度の期間がかかるのかにもよりますが、現在乗っている車は買取業者に高く買い取ってもらったうえで買取業者やディーラーに代車を用意してもらうのがベストという結論に。
最後に余談ですが、「車を買取業者に売却し引渡した後、家までの足はどうすればいいの?」と不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
買取業者によっては家まで引き取りに来てくれますし、私が昔某買取業者に持ち込みで車を売った際には担当者が家まで送ってくれましたので、その旨を伝えれば何かしらの対応をしてくれると思います。
多くの場合、下取りに出すより買取業者に売却した方が高値が付きます。下取りで安く買い叩かれる事を避けるためにも、代車貸し出しサービスを上手に活用するようにしましょう。
車の売却をお考えの方は
今乗っている車を手放そう、新しい車に買い換えようと考えている方は一度「ナビクル車査定」での一括査定を検討してみて下さい。
ナビクル車査定での一括査定はガリバーやアップル、カーチスなど多くの有名買取業者が参加しており、その中から最大10社の査定を受けられ、私自身2度ほど査定をお願いしましたが、査定会社によってホンダフィットで約11万円、トヨタノアで約35万円の差が生まれました。
また一括査定では珍しく査定申し込みの時点で画面に売りたい車の概算価格も分かるという特徴があるため、その場である程度の査定額が想像できるというのも大きなメリットです。
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