白い車の買取額が一番高い神話は健在か
買取で有利になるのはやはりホワイトなのか
日本のみならず世界においてホワイトというのは不動の人気NO.1で、「とりあえず白にしておけば間違いない」という雰囲気さえ漂っています。もちろん買取査定においてもマイナスになることはまずありません。
シルバーほどではないにしろ比較的汚れが目立ちにくく、また光を反射するので凹みや傷も目立ちにくいという特徴があり、色々な面で無難な色とも言えます。
ただ、一口にホワイトと言っても、白い塗装のみの1コートや上にクリアを吹く2コートの「ソリッドホワイト」、ホワイトの下地にパールを吹き、その上からクリアを塗る3コートに代表される「パールホワイト」に大別されますので、ここではあくまでもソリッドホワイトについて触れていきます。
さて、そんなソリッドホワイト、買取においてはどの程度プラスに働き、そして特にプラスが顕著な車種はどういったものなのでしょうか?
なぜホワイトは人気が高いのか?
日本において白はド定番の色と言え、広い駐車場に止めようものなら白ばかりが並んでいる…なんて事態も多々あるほど。
ホワイトが人気な背景には目立つことを嫌う日本人の気質が影響しているとも言われますが、傷や凹みが目立たない、買取の面で有利など実用面でもメリットが多く、何より真っ白ってやっぱり綺麗ですよね。
新車のカラーランキングでも1位か2位には必ずと言っていいほど白系が入りますし、それは中古車市場でも同様の傾向があります。
もしかしたら「人気の色に乗りたい」というのも理由の一つなのかもしれません。
また、パールホワイトに比べ板金塗装の際色を合わせやすいという面があり、それを知っている人であればあえてソリッドホワイトを買うなんて場合も。(白も比較的合わせづらいですが)
ただ、近年の日本車は新車にソリッドホワイトの設定がなくパールホワイトのみなんて場合も多く、高級車でもソリッドホワイトを揃える外国車とは温度差を感じます。日本ではいずれソリッドホワイトが無くなるかも…
白(ホワイト)が人気の車種
上でも触れたように現在日本においてはソリッドホワイトが減ってきているので、あくまでも普通の白がある車種や比較的古い車が前提になります。
基本的にソリッドホワイトはどの車種でもプラス査定になることがほとんどで、一部の外車にある「ホワイトがベースの色で、それ以外の色はオプション価格」なんて場合ですら、中古車市場や買取では白の方が高価になることはザラ。
白系はセダンやワンボックスはもちろん目だってなんぼのスポーツカーですら買取で有利なりますが、中でもホワイトが強い車種というのは比較的高い年齢層が乗る車…つまりハイブリッドカーやセダンあたりでしょうか。
また、かなり古い車になりますが、昭和~平成初期頃はビートに代表されるように一部スポーツカーでは車種によってホワイトの人気が無かったケースがあり、そういった車のホワイトは希少価値がありかなりのプラス査定になることも。
あとは輸入車になりますが、BMWには「アルピン・ホワイトⅢ」という代表的なソリッドホワイトがあり、その美しさから非常に高い人気を誇っているので、他の色に比べ買取額も明らかに高くなります。
ただ、プリウスやアクアなどに代表されるソリッドホワイトとパールホワイトの両方が設定されている車の場合、買取という面ではパールホワイトの方がやや有利なケースが多くなることも留意しておきましょう。
■BMWのアルピン・ホワイトⅢは他の色に比べかなり人気が高い
白の車は買取査定でどのくらいプラスになる?
何度も書いているようにホワイトでマイナス査定になることはほぼ考えられず、ほとんどの場合はその車種の基準額よりプラスになります。
ただ、その額は車種や基本的な査定額、年式などによって千差万別なので具体的に「いくら」とは言えないものの、仮にプリウスで基準となる査定額が100万円だったとすれば、5万円くらいのプラス査定は望めますし、マイナス査定になりがちな不人気色と比べると10~15万円くらい違ってくることも。
これは買取額が高い車ほど査定額の差も顕著になり、逆に安い車だとその差も縮まってきます。
現在の日本の高級車はもちろん軽自動車すらソリッドホワイトの設定がないものも多くなっていますが、トヨタは伝統のスーパーホワイトを今でも多くの車種に採用しており、パールホワイトにはないキレのある白が再評価されている面も。
査定する業者によってもホワイトへの評価やプラス査定額は変わってきますので、いくつかの買取業者に査定を出しホワイトと別の色でどのくらい査定額が違ってくるのか聞き比べてみるのも面白いかもしれません。
ホワイトの車の売却をお考えの方は
ホワイト(白)の車は基本的にプラス査定になることが多いものの、買取業者によってその幅は異なってきますので、より良い査定額を引き出すためにも一度「ナビクル車査定」での一括査定を検討してみて下さい。
ナビクル車査定での一括査定はガリバーやアップル、カーチスなど多くの有名買取業者が参加しており、その中から最大10社の査定を受けられ、私自身2度ほど査定をお願いしましたが、査定会社によってホンダフィットで約11万円、トヨタノアで約35万円の差が生まれました。
また一括査定では珍しく査定申し込みの時点で画面に売りたい車の概算価格も分かるという特徴があるため、その場である程度の査定額が想像できるというのも大きなメリットです。
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