車買取査定の際のカーオーディオ類の評価は?
乗用車であればほとんどの車種・グレードに何かしらのオーディオ類は付いており、標準装備のオーディオが査定に影響を与えることはありません。
しかし性能や見た目から社外品のオーディオデッキに代える人も多く、そういった場合査定にどう影響してくるのでしょうか?
また、オーディオと一口に言ってもデッキからスピーカー、ウーファーなどがあり、場合によってはドアのスピーカー周りの穴を塞ぎ音響を改善するデッドニングも含まれるかもしれません。
それらが査定にどう関わるのかについて見ていきたいと思います。
オーディオデッキに関する査定は?
今現在は基本的にオーディオデッキが査定に与える影響は少なく、わざわざお金を出して社外品に交換している場合でもプラス査定になることはほとんどないと考えるべきですが、少ないながらも存在するであろうオーディオレスの車にデッキを取り付けた場合は1万円程度のプラス査定ならありうるかもしれません。
一方、ステアリングスイッチと連動している昨今の純正オーディオの場合、社外品に代えてステアリングスイッチと連動しなくなっている場合はマイナス査定になる可能性もあります。
また標準装備のオーディオが故障している場合、日本自動車査定協会(JAAI)の査定基準では‐10点(マイナス1万円)となり、取り外されて欠品の状態であれば‐20点(マイナス2万円)となります。
一般的にはオーディオの故障や欠品は稀な例なので、基本的にオーディオデッキではプラスにもマイナスにもならないと見てよいでしょう。
■故障の場合はマイナス1万円、欠品の場合はマイナス2万円になる
スピーカーの交換やデッドニングの評価は?
音質にこだわる人はより良い音を求めてスピーカー交換をしたりデッドニングをおこなう場合もあると思いますが、これらが査定にプラスになることは基本的にありません。
多くの人はカーオーディオにそこまで性能は求めませんし、そもそも査定士がドアの内張りまで剥がしてスピーカーやデッドニングを確認することはないからです。
査定の際にスピーカー交換やデッドニングを自己申告することも可能ですが、それでもプラス査定に繋がることは考えにくいと言わざるを得ません。
社外のスピーカーであれば取り外したうえで純正のスピーカーに戻し、ヤフオクなどのオークションに出品するという方法もありますが、よほど高価なものでない限りせいぜい2,000~3,000円くらいにしかならないので、脱着やオークションの手続きの手間を考えればそのまま査定に出したほうが良いと思います。
■取り外してオークションに出品しても手間のわりに大した金額にはならない
ウーファーが付いている場合の査定
重低音を好む人にとっては基本中の基本であるウーファーですが、車の買い取り査定の面ではどういった評価になるのでしょうか。
まず留意してほしいのは「常識的かつ一般的な人はウーファーを付けてズンドコいわしている車や人間に嫌悪感を抱く」という点で、中古車にウーファーが付いているという段階で多くの人は前オーナーに良い印象は抱かないでしょう。
それはつまり「ウーファーで重低音を響かせているような人間が乗っていた車だから程度も怪しいもの」という印象を持つ人が多いことを意味し、車の魅力や価値を低下させる原因になりえます。
ラゲッジスペースを占拠するウーファーなど論外で、どんなにお金をかけて作り上げたズンドコ仕様の車も確実にマイナス査定になるでしょう。
査定に響かないのはせいぜいシート下に収まるくらいのコンパクトなサブウーファー程度で、それでもプラス査定になることはなく、将来の売却まで考えるなら加工を必要とせず比較的簡単に取り外せる程度のものに抑えておくべきでしょう。
■シート下に収まる程度のコンパクトなサブウーファーまでが許容範囲
■ラゲッジスペースを占拠するようなウーファーは確実にマイナス査定
オーディオ関連にプラス査定はないと心得る
これまで取り上げたようにオーディオ関連でのプラス査定は難しいと言わざるを得ず、音質や重低音にこだわればこだわるほどマイナス査定になってしまう傾向にあります。
というのも、音質や重低音にこだわる人はそれをアピールするために大音量で音楽を流す傾向にあるものの、それは一般的な感覚からすれば「周囲の迷惑を考えない頭の悪い人間の行為」にほかならず、そういった人間が乗っていたと推測される大きなウーファーの付いた車は敬遠されるからです。
新車と違い中古車市場での価格形成は人気がすべてであり、多くの人が敬遠する車というのは値段を下げざるを得ず、そういった車は結果として買い取り査定でも大きなマイナス査定に繋がります。
オーディオ関連でのプラス査定はオーディオレス車に社外のデッキを付けた場合のみで、それ以外のカスタムは買取額アップに繋がらず、音にこだわればこだわるほどマイナス査定になると心得ておいて下さい。
結論としては、社外デッキやスピーカー、デッドニングまではマイナス査定にならないものの、大型のウーファーはほぼ確実にマイナスとなるので、査定のことまで考えるなら売却前に取り外せる程度に抑えておくべき…となります。
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