電装関連に交換が必要な場合の査定減額幅
車はエンジンがないと動かない。しかしそれと同等レベルの重要性を誇るものがあります。それが「電装関係」。
バッテリーがダメになればエンジンすらかからず、ヘッドランプが故障すれば夜走ることすらままなりません。どこかのランプがひとつ切れているだけで車検に通らないことからもその重要性が伺い知れますよね。
電装関係に交換が必要なほどの異常がある場合、車買取査定にどのくらいの影響を与えるのか、詳しく解説していきたいと思います。
電装関連の交換が必要な場合の減額幅
まずは日本自動車査定協会(JAAI)が規定している、電装関連の交換が必要なケースの買取減額幅を見ていきたいと思います。
表記では「減点」となっており、「1点=1,000円」の減額に相当します。
減点の区分及び細則 | 減点 | ||
---|---|---|---|
交換部品 | ヘッドランプAssy | 1個 | 30 |
プロジェクターヘッドランプAssy | 1個 | 70 | |
ディスチャージランプAssy | 1個 | 90 | |
LEDヘッドランプAssy | 1個 | 90 | |
フォグランプ | 1個 | 10 | |
フォグランプ(プロジェクター) | 1個 | 15 | |
コーナリングランプAssy | 1個 | 5 | |
サイドマーカーランプAssy | 1個 | 3 | |
フロントターンシグナルランプAssy | 1個 | 6 | |
リアコンビネーションランプAssy | 1個 | 16 | |
LEDリアコンビネーションランプAssy | 1個 | 20 | |
テールランプAssy(バン) | 1個 | 12 | |
テールランプAssy(トラック) | 1個 | 6 | |
テールレンズ(トラック) | 1個 | 2 | |
ライセンスランプAssy | 1個 | 5 | |
バックランプAssy | 1個 | 5 | |
ワイパーブレード | 1本 | 3 | |
ワイパーアーム | 1本 | 5 | |
ホーンAssy | 1セット | 5 | |
シガーライター | 1個 | 2 | |
バッテリー(ガソリン) | 1個 | 20 | |
バッテリー(ディーゼル) | 1個 | 20 | |
キーシリンダセット | 1台分 | 30 | |
リモコンキー | 1個 | 20 | |
キーレスシステム | 1個 | 40 |
ちなみに、交換に至らないようなレンズの傷に関しては3点減点となります。
表記にある「Assy(アッシー)」は「Assembly(アッセンブリー)」の略。個々のパーツ単体ではなく複数の部品が組み合わされたユニットを指します。
例えばヘッドランプのレンズが割れてしまった場合はヘッドランプAssy…つまり片側のヘッドランプを丸ごと交換ということを意味します。当然ながら価格も高くなりがち。
要交換の電装系がある場合の注意点
電装関係に交換が必要ということは、簡単に交換ができるバルブが切れているのとは違う何らかの異常や故障があることを意味しています。もしくはレンズに割れやひびがあるか。
一般的に車買取査定の際に何らかの故障や異常があって減額される額というのは、自分でディーラーや修理工場に持ち込んで修理するよりずっと安価な場合が多くなります。
例えば凹みを自分で板金屋に持ち込んで修理する場合5万円かかるところ、そのまま買取査定に出せば2~3万円程度のマイナスで済むといった具合。
しかし、電装関係に関しては必ずしもそうとは言い切れないようです。ここでは特にそれが顕著であり、自分で修理や交換をした方が結果的に得をするものを取り上げてみます。
ヘッドランプAssy
上表を見ても分かるように、交換を要する電装関連において最も高価なのはヘッドランプです。特にプロジェクタータイプのものやディスチャージヘッドランプ(HID・キセノン)、LEDを用いたものは高価。
こういったAssyのパーツ、確かに新品で購入すると高くつくものの、ヤフオクを上手に利用すると驚くほど安く手に入れることができる場合があります。
もちろん個人売買ということでタイミングが大きく左右するのは事実ですが、うまく中古品を手に入れることができ、かつ自分で交換することができれば、そのまま買取査定に出すよりずっとお得になることでしょう。
ヘッドライトのレンズに大きな傷があったりひびが入っていたりして明らかに交換する必要がある場合、買取査定に出す前にヤフオクやメルカリなどを覗いてみてはいかがでしょうか。
バッテリー
JAAIの指針ではバッテリーの交換を要する場合20点の減点…つまり2万円の減額とされています。しかしネットでバッテリーを購入すれば新品でも数千円で手に入ることも。
そのため、明らかにバッテリーが弱っている場合はネットで安い商品に交換してから買取査定に臨むという選択肢もあります。
バッテリーが上がってしまっても出張査定を申し込めば買取査定は可能です。しかし、それで約2万円も減額されるのであれば、自らバッテリーを購入し交換したほうが結果的にお得になる場合も。
バッテリーであればDIYでの交換も簡単ですしね。
買取査定前に修理しておくべき?
ヘッドライトやバッテリーに関してはフリマアプリやネットショッピングを活用することで買取査定の減額幅より安く購入できる可能性があります。
ただし、古い車などはヘッドライトやバッテリーを交換したとしても思うような買取額にならないケースも多数。そのため、こういったパーツを自ら交換してお得になるのはある程度の買取額が期待できる車に限られるという現実も。
そのため、自らパーツを購入して交換する場合、最低でも40~50万円程度の査定額が期待できる車のほうがベターでしょう。
理想を言えば一度一括査定を利用し、査定の際にヘッドランプやバッテリーが正常ならどのくらい査定額が変わるのか聞いておきたいところ。その額によって一度断ってから自分で交換し再び査定をお願いするという手も。
ちょっと面倒ですけどね。
今まで乗ってきた車でランプ類やバッテリーなどの電装関連に交換を要するほどの異常があるケースは多くないと思います。
しかし、仮にそういった状況であればそのまま査定に出すほうがお得なのか、もしくは自分でパーツを交換したほうがお得なのか見極めるようにしてください。
車の売却をお考えの方は
今乗っている車を手放そう、新しい車に買い換えようと考えている方は一度「ナビクル車査定」での一括査定を検討してみて下さい。エンジンが調子悪くても高額査定が期待できます。
ナビクル車査定での一括査定はガリバーやアップル、カーチスなど多くの有名買取業者が参加しており、その中から最大10社の査定を受けられ、私自身2度ほど査定をお願いしましたが、査定会社によってホンダフィットで約11万円、トヨタノアで約35万円の差が生まれました。
また一括査定では珍しく査定申し込みの時点で画面に売りたい車の概算価格も分かるという特徴があるため、その場である程度の査定額が想像できるというのも大きなメリットです。
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