レザーシートの買い取り査定での評価は?
憧れの本革シートの評価は?
高級車などに採用される本革シートはその高級感から憧れる人も多いと思います。
本革シートは大衆車でも上級グレードや限定車に採用されることもあり、車によってはオプション設定されているケースもあるでしょう。
多くの人が憧れるレザーシートですが、しっかり手入れしないとボロくなる、ブレーキングやコーナリングの際滑りやすい、夏熱くて冬冷たいといったネガティブな部分もあり、車を売る際の査定にはどう影響してくるのでしょうか?
本革シートが付いた車の査定基準
まず本革シートが標準装備されている高級車や一部グレード、車種は基本の査定額に本革シートも含まれ他のグレードなどに比べて相対的に高い査定額に設定されているため個別にプラス査定になることはありません。
そのため本革シートで査定額がアップする車は本革シートが標準装備でないものにオプションで付けた場合などに限られます。
上記は日本自動車査定協会(JAAI)が策定している査定基準で「1点=1,000円」として計算されるもので、クラスの「特」はマジェスタやシーマ、レクサスのGS以上の高級車を指し、「Ⅰ」はクラウンやフーガ、セドリック、レジェンドなどほどほどの高級車を、「Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」はスカイラインやマークXなど3000ccクラス以下の車を指しています。
これを見ると分かるように3年目までの高級車であれば純正オプションの本革シートは査定に大きくプラスされるものの、4、5年目になるとプラス査定されるもののその評価はそれほど大きくなく、クラウンクラスでも30点(3万円)のアップに留まります。
また、この評価は本革シートを良い状態に保っていることが前提であり、ひび割れやタバコによるコゲや穴がある、汚れがこびりついて取れないものなどはプラス査定にはならず、修繕や交換を要するものは運転席や助手席のフロントシートで50点減点(マイナス5万円)、左右一体になっているリアシートなどは100点減点(マイナス10万円)となります。
■ひび割れやタバコのコゲ・穴あき等状態の悪いものはマイナス査定に
シートを外注で本革に張り替えた場合の査定
純正オプションの本革シートは基本的にプラス査定になりますが、ではシート屋などに自分でシートを持ち込みレザーに張り替えてもらった場合はどうなるのでしょうか?
これに関してはケースバイケースと言わざるを得ず、シートやドアトリム程度までの張り替えで、かつ黒やベージュ、赤などの純正にも採用される落ち着いた色や人気色である場合はプラス査定になることも十分考えられます。
しかし内装全体がカスタムされていたり奇抜な色の皮を使っている場合は中古車になった時の購入層も限られるため査定は下がると思ったほうがいいでしょう。
外注によるレザーへの張り替えが査定にプラスされる場合も純正オプションの本革シートに比べればプラス幅は小さくなると考えておいて下さい。
■張り替えたシートが落ち着いた色や人気の色の場合はプラス査定も
■奇抜な色の本革や過度なカスタムは敬遠されるためマイナス査定に
レザーシートは日頃の手入れや扱いが重要
本革シートは高級感があり、また実際に高価であるため人気の装備となっていますが、それだけに状態が悪いと交換費用も高くなってしまうためかえってマイナス査定に繋がってしまうことも考えられます。
それを避けるためには日頃の手入れや扱い方が重要になります。
車のレザーシートは表面がウレタン塗装されているため基本的に保護剤などは必要ないものの、使っているうちに汚れが落ちづらくなったり表面がひび割れてきたりしがちで、また長年にわたる乗り降りでサイド部分がすり減り穴が開いてしまう場合もあります。
それを避けるにはこまめに汚れを拭き取るように心がけ、乗り降りの際もなるべくサイド部分をこすらないような工夫が必要になります。
現代の車のガラスは紫外線を99%カットするため内装の劣化も穏やかになっているものの、それでも直射日光は革を劣化させますから、できれば屋根付きの車庫に入れるようにし、青空駐車の場合はフロントガラスにサンシェードを用いるなどすると劣化を防ぐことができるでしょう。
ウレタン塗装がしてある車の本革シートは一般的な革製品と同じような感覚でクリームやオイルを用いるとかえって劣化を早めてしまうこともありますので、基本のケアはこまめな拭き取りのみで十分です。
もっとも、本革シートを痛める原因となる最大のリスクはタバコなので、万が一の火種の落下を防ぐためにも車内での喫煙はできる限り止めておきましょう。
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